訓読生活は家庭教育の柱-「祝福家庭」2015-秋季号より

~「祝福家庭」2015年秋季号、天一国経典を訓読しよう、座談会より引用(全文はメンバーページに掲載されています)-4

事前に訓読、実践し、恩恵を家族で共有する

M:         今のお話にありましたように、今後は家庭訓読会というのが非常に重要になってきますね。先ほど、O副院長が「導き手が大事」だと語られましたが、家庭においては基本的に、父親がその立場になるということですか。

O:        ええ。父親だけが務めるのではなく、ローテーションを組んでやっていくのもいいかと思います。きょうはお父さん、あすはお母さんとか、たまには子供を中心に立てて交代しながら行うのです。

T:        今の時代、家庭で訓読して終わりではなく、訓読したら、そのみ言に対する証や感想を述べ合うことが大切ですね。その中で、力強く縦的な伝統を育んでいくことができると思いますよ。

O:        そうです、共有するということが大きなポイントです。み言に対する捉え方や恩恵を、親子や兄弟姉妹で語り合うのです。子供の感想を聞いて、その成長ぶりに親が驚かされることもあるでしょう。

そうなれば、訓読会が楽しくなっていくのではないでしょうか。訓読会はいわゆる「行」ではなく、日々、待ち遠しい時間になると思います。

M:         深い知識などなくても、導き手として家庭訓読を進めていくこつや、望ましい姿勢といったものはありますか。

O:        訓読する箇所を、前もって把握しておいたらいいですね。

T:        そうです、そうです。家庭の中心は父親ですから、子供が10歲だったら10歳の子のため、読むにふさわしいみ言を選ぶという作業が出てきます。み言を選んだら、お父さんは、そのみ言を予め訓読し、何日か実践してみるといいですよ。

訓読会のときに、その体験を話してあげると、それを聞いて子供が神様と出会うようになるかもしれません。このようにして、家庭の中に恩恵が蓄積されていく。こういう訓読会のやり方もあります。

S:          家庭を構成するメンバーも、親と子、そして祖父母がいます。また、それぞれ乳幼児だったり、小中学生、壮年、熟年だったりするわけですから、み言にしても一律にはいきません。

み 言カレンダー「喜びの家庭」があるでしょう。私はその22日付の「結婚とは、自分のためにするのではなく、相手のためにするのである」というところを常時 開いていつも訓読しています。学ぶところが非常に多くて…。短い言葉ですが、祝福の意義と価値が全部集約されているのです。

み言を読む量ということもありますが、短いみ言でも、こちらが問題意識をもって見ていけば、絶えず新たな悟りなり、恩恵、感動が得られます。これも効果的な訓読の仕方だと言えます。

T:        本来の教育の基本は、親が中心となった家庭訓読ですから、訓読を通して家庭に恩恵が蓄積されていくんですよ。

もちろん、修練会による教育は今後も継続して行われますが、訓読生活は、家庭の中に、神の心情やみ言、恩恵を全部蓄積していくことのできる姿勢をもって生活することではないかと思います。

S:          訓読の環境には教会で行う訓読、区域で行う訓読などいろいろありますが、神氏族メシヤを進めていく私たちにとって、家庭訓読会はいっそう重要になってきます。

「天地人真の父母実体み言宣布天宙大会」のみ言にある4つの項目の第一に「家庭で行う訓読会」が強調されています。お父様が「生涯の結実」と語られたみ言の中で、親子が一つになって行う家庭訓読の重要性について言及しておられます。

三大祝福の中核となるのが家庭の完成です。家庭から氏族、民族、国家、世界へと展開しながら、真の愛の実体世界を築こうとしているわけです。

親 子が同じみ言を訓読し、教え合い、み言を実践して証し合う世界を育み、「絶対家庭」の基準にまで引き上げる内容が、家庭訓読会にはあるように思います。 1000日以上、そのような家庭訓読を続け、非常に良い結果が生まれているという証もあります。そういう証がこれからも出てきてほしいですね。

訓読生活は家庭教育の柱

T:        今後、教育のメーンは家庭訓読会となっていきます。子供は幼児期、小学生期、思春期等、7段階をもって成長します。それぞれの段階で家庭訓読が教育の中心となります。

親もまた各段階で、子供の年齢にふさわしいみ言を捜し、解説するために勉強しなければなりません。時には教会に教えを請うこともあるでしょうね。

M:         親が子女を教育しながら、同時に、親もまたみ言をきちんと解説できる親として育てられていく。子供の成長期間がそのまま、親が親として育てられていく期間になるということですね。

T:        そういうことです。それと教材づくりです。

三世代が一つの家庭をつくるためには、世代間のギャップを越える必要があります。何をもって?縦的なもので越えるしかないわけです。

現代社会の乱れを思うと、余計、訓読の使命の大きさを感じます。

S:          訓読生活は、家族が神霊と真理で成長していく教育の柱です。その場にふさわしい、またその子女の状況に合った、さらに喜びを感じさせるような導き方が必要 なんです。ですから、家庭訓読の場合は、あまり時間や長さなどにこだわらなくてもいいと思いますよ。

M:         キリスト教では、どんなふうに訓読教育をしていたんでしょうか。

O:        早朝、教会に集まって早天祈祷会をすることもありますし、各家庭で祈祷会を行い、聖書を訓読し一日を出発することもあります。

その伝統はユダヤ教から来ていると思います。ユダヤ教も安息日にそういう伝統を継承してきていますから。

T:        ユダヤ教では、家庭で訓読したあと、家族でディスカッションをすると聞いています。ですから、あちらのトーラーの学習会なんか、訓読や議論で騷がしいというか。(笑)

例えば、アブラハムのイサク献祭のところを訓読したとします。その内容について親子でディスカッションをするのです。子供を供え物にしようとする親の姿勢、親にそれができるのか…など。

それに対して、子供は真剣に考えますし、親の意見を子供が聞き、また子供の意見を親も聞きます。互いに心を開いて相手の意見に耳を傾けるというのです。このようなユダヤ教の伝統は、とても勉強になります。我々の気づかないところを気づかせてくれます。

私たちも親子の信頼関係を基盤にして、訓読を生活化していく必要があります。そのようになれば、み言は神霊と真理の源ですから、力強く歩んでいけるのではないでしょうか。

み言訓読の定着化こそ、我々の生き様をお父様に近づけていく重要な内容になってくるんじゃないかと思っています。訓読生活が世代を超えた伝統として残るのです。そうすれば、全世界の未来が開かれると確信しています。

S:          真の父母様は一日も欠かさず訓読を続けていらっしゃいます。そのことを見ても、ユダヤ教やキリスト教の伝統を踏まえておられることが分かります。そのうえ で、み言に聞くこと、心情にまで深めていくことなど、自ら教えてくださっているわけですから、その伝統は、絶対に放してはなりません。それが私たちの原点 です。

M:         基元節以降、私たちは定着時代を迎えました。天の父母様と真の父母様を私たちの心と体に、そして私たちの家庭に迎えて、神氏族メシヤを通して国家、世界に までその世界を拡大していく恵みの時代です。私たちの意識をこの時代にふさわしいものに転換し、真の父母様のみ言だけでなく、そのご心情、生き方までも相 続して力強く歩んでいきたいものです。

本日は、ありがとうございました。(完)

金榮輝・天一国経典編纂委員長

「テーマを決めて訓読してごらんなさい」

この三大経典を通して、私たちの生活が変わらなければなりません。訓読する際の私たちの意識が重要です。何の意識もなく、ただ読むというのでは、その内容が分かりません。どのような観点から読むのかということが大事です。

「人格革命」という観点から読めば、そのためのみ言として理解することができ、「神の摂理」という観点から読めば、その摂理の内容を理解することができます。そのような意識がないまま、ただ読んでも、得るものはありません。(2015年3月23日)